皮膚の痒みがあり、犬アトピー性皮膚炎が疑われたら診断のためにアレルギー検査。
それ必要ですか?


わんちゃんが痒がっているとそれだけでアトピーだと言われることが少なくないみたい。
そもそもその診断で本当に大丈夫 ?



犬アトピー性皮膚炎の診断は、わんちゃんで皮膚に痒みを起こしてしまう病気の除外(治療)をしていき、それでも痒みが残った場合に診断としていきます。
血液検査で陽性反応が出たから犬アトピー性皮膚炎との診断になるわけではないのです !


犬アトピー性皮膚炎の診断をするためには段階を踏んでいかないといけません。
つまり簡単に診断はつきません!



ではアレルギー検査は必要ないのか?



いやいや、全く必要ないというわけではありません。

ではどのような時に検査するのか?


まず、犬アトピー性皮膚炎を診断する上で食物アレルギーの除外をしないといけません。

食物アレルギーの除外をするために行うのが除去食試験なのですが、この時に使用するフード選びの判断基準としてアレルギー検査を使用したりします。

何を食べたらいいのか、何は避けたほうがいいのかの判断を下すときの参考に使用します。

ここで注意が必要なのが、アレルギー検査で陽性反応が出たから必ずしもそれを食べたら症状が出るとか、反応がないから絶対に大丈夫というわけではないので、結果の解釈の仕方もしっかりしないといけません。



次に、犬アトピー性皮膚炎と診断された後、治療の選択肢として減感作療法というものがあります。

あまり聞きなれない、馴染みのない治療法かもしれません。

減感作療法とはアレルギー疾患のに対する唯一の治療法となります。 
他の治療法、例えばかゆみ止めを飲んだり、外用薬をつけたりというのは症状を緩和させる対症療法なのです。


この減感作療法を行うために必要なのがアレルギー検査(IgE検査)になります。


アレルギー検査は必要なのか?
その答えは適切に行われるなら必要なものになります。

まずはしっかりとした診断、そして検査の必要性の検討が大切ということですね。

hiff cafe × pet skin clinic 獣医師 久保


 
本院は国内初のカフェスタイルの皮膚科クリニッックです
ワンちゃんも飼い主さまも緊張しないような空間で診察致します。
皮膚や耳のトラブルで困りの方は是非いらしてください。

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